弓射におけるエネルギーの法則と弓具の破損について②
弓射と弓具の破損の関係については、西洋のアーチェリーと和弓で、全く状況が異なります。それは西洋アーチェリーの弓と和弓の構造・成り立ちを比較する事で、和弓においては破損しない為に何に気をつけなければならないのか、非常によく […]
弓射におけるエネルギーの法則と弓具の破損について①
弓道に限らず弓射の物理現象は、矢を弦につがえて弓を引いた分、湾曲した弓が元の形に復元しようとする力の位置エネルギーである弾性位置エネルギー(potential elastic energy)を持つことに始まります。それが […]
手の内の働きと弓の握りの太さ
射法八節の前身である「五味七道」の時代は、「手の内は射の総決算」と言われるくらい、手の内の重要さが強調されていました。それは、弓手の最後の働きで弦枕から弦を外すほどのひねりを加える角見の働きは、以下の記事でご説明したとお […]
堂射で極まる弓手起点の離れとそれを支える新弓具、及び射の基礎となる伝統の骨法
江戸時代に三十三間堂にて行われた堂射は、弓道の射法が極限まで磨かれ、その射に応えるべく最先端の弓具が開発された時代でした。現代まで使われているそれらの弓具の仕組みを、射法・射術の物理現象の視点から考察すると、弓道の射法や […]
弓道の取りかけ(蒙古式取りかけ法)、古来の弓射の取りかけ(原始的取りかけ法)、西洋の取りかけ(地中海式とりかけ法)の長所と短所
明治時代、東京帝国大学(現在の東京大学)の客員教授として日本に滞在し、大森貝塚を発掘し、日本の考古学・人類学の先駆けとなったとされるアメリカの考古学者・動物学者のエドワード・S・モース博士、という学者がいました。モース博 […]
弓射における諸問題:弓道と世界の弓射におけるその問題解決方法の違いについて
弓に弦を張り、矢をつがえて引く、という弓射そのものについては一見簡単そうですが、実際にはパッと直感的に想像するよりもはるかに複雑な物理現象が起こっています。ただ弓を引いて矢を放つという行為そのものには、原始的な弓矢におい […]
那須与一に挑戦(1983年フジテレビ「 小川宏のなんでもカンでも!」出演)
今から40年程前の話ですが、フジテレビのテレビ番組「小川宏のなんでもカンでも!」という科学や歴史等をテーマにしたクイズ番組がありました。日常生活で起きる様々な現象や歴史的事実をテーマにした実験・検証を行い、その結果を予想 […]
弓道教歌: 剛(ごう)は父 繫(かけ)は母なり 矢は子なり 片思ひして 矢は育つまじ
弓道教本第一巻に掲載されている「射法訓」に、「書に曰く、鉄石相剋して火の出ずる事急なり」とありますが、この「書」とは「日置流竹林派総目録」のことであり、目録に依れば「十二字五位之事: 父母 君臣 師弟 鉄石 老木晴嵐」と […]