弓具
堂射で極まる弓手起点の離れとそれを支える新弓具、及び射の基礎となる伝統の骨法

江戸時代に三十三間堂にて行われた堂射は、弓道の射法が極限まで磨かれ、その射に応えるべく最先端の弓具が開発された時代でした。現代まで使われているそれらの弓具の仕組みを、射法・射術の物理現象の視点から考察すると、弓道の射法や […]

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弓具
弓道の取りかけ(蒙古式取りかけ法)、古来の弓射の取りかけ(原始的取りかけ法)、西洋の取りかけ(地中海式とりかけ法)の長所と短所

明治時代、東京帝国大学(現在の東京大学)の客員教授として日本に滞在し、大森貝塚を発掘し、日本の考古学・人類学の先駆けとなったとされるアメリカの考古学者・動物学者のエドワード・S・モース博士、という学者がいました。モース博 […]

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弓道
弓射における諸問題:弓道と世界の弓射におけるその問題解決方法の違いについて

弓に弦を張り、矢をつがえて引く、という弓射そのものについては一見簡単そうですが、実際にはパッと直感的に想像するよりもはるかに複雑な物理現象が起こっています。ただ弓を引いて矢を放つという行為そのものには、原始的な弓矢におい […]

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弓具
那須与一に挑戦(1983年フジテレビ「 小川宏のなんでもカンでも!」出演)

今から40年程前の話ですが、フジテレビのテレビ番組「小川宏のなんでもカンでも!」という科学や歴史等をテーマにしたクイズ番組がありました。日常生活で起きる様々な現象や歴史的事実をテーマにした実験・検証を行い、その結果を予想 […]

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弓道
弓道教歌: 剛(ごう)は父 繫(かけ)は母なり 矢は子なり 片思ひして 子は育つまじ

弓道教本第一巻に掲載されている「射法訓」に、「書に曰く、鉄石相剋して火の出ずる事急なり」とありますが、この「書」とは「日置流竹林派総目録」のことであり、目録に依れば「十二字五位之事: 父母 君臣 師弟 鉄石 老木晴嵐」と […]

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弓道
骨法と素引き

弓道教本第一巻「射法訓」に、「弓を射ずして骨を射ること最も肝要なり」とあります。また、弓道では「骨法」が大事、と言われますが、この弓道における骨とは、どういう意味なのでしょうか。 この骨法についても、長い伝統のある弓道に […]

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弓具
弦音と弓の成 

浦上栄先生の著書「紅葉重ね・離れの時機・弓具の見方と扱い方」によると、弦音と弓の成の関係について、以下のように説明されています。 「昔から、弦音を尊ぶのは尾州竹林派である。故に、尾州竹林派の大家であった関口源太先生の説に […]

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弓具
手の内

手の内は、弓手起点の離れを実現する為に、極めて重要な要素であると同時に、実は弓具を傷めず壊さずに引く為にも、非常に重要な要素になります。正しく手の内を作った状態で引き分けから弓が正しく右方向に捻(ひね)ることができてない […]

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弓道
弓道の矢束とアーチェリーのクリッカー

弓道教歌  「引く矢束 引かぬ矢束に ただ矢束 三つの矢束を よく口伝せよ」(日置流竹林派) 「引く矢束 引かぬ矢束に ただ矢束 放つ離れに 離さるるかな」(日置流印西派等) この日置流の弓道教歌について複数の解釈の説明 […]

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弓具
弦と弓把について

古来、弓道の弓具は竹弓、竹矢、麻弦のみで、それでもどうやって、堂射で30-50kgともそれ以上とも言われる強弓で、自然由来の麻の素材で製作されたデリケートな麻弦をすぐに切らずに、弓を引けたのでしょうか。また三寸詰、五寸詰 […]

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