ミヤタA型

1967年(昭和42年)、第24回世界弓術選手権大会(World Archery Championships 1967)で世界レベルの選手とアーチェリーのルールで的中競争をする為に、より従来の竹弓の和弓の性能を高める必要に迫られた宮田純治は、竹弓の内竹・外竹を剥がし、より弾性を高めたグラスファイバーFRPを張り付けた自作のグラスファイバー弓で、唯一の和弓代表として本大会に挑戦しました。

World Archery Championships 1967  グラスファイバーFRP製和弓の挑戦

1967年6月25日、オランダ アメルスフォートで開催されたWorld Archery Championships 1967の第一日目が、開会式の後、昼近くから競技が開始されました。晴天には恵まれた…

世界初グラスファイバーFRP製の和弓の誕生

前述した様々な弓具研究を経て、90mの遠距離弓射においても鋭い矢勢と高い的中精度を併せ持つ性能の和弓を実現する為、また常に安定した状態を保ち雨天にも強い、という性…

その自作のグラスファイバー弓の芯材を、良質な木の芯材に変え、一般弓道用として生まれたのがミヤタA型です。

ミヤタのグラスファイバーFRP弓、一般弓道用として発売

1967年(昭和42年)当時の弓道環境は既に現在のように、武士が職業として弓を引く時代ではなく、学生の部活動や、趣味として弓を引くことが主流の時代になっていました。 …

A型は、ミヤタの源流をなす標準のグラスファイバー弓であり、一般弓道用のグラスファイバー弓の源流でもあります。販売当初、竹弓の和弓しか無かった時代に、性能良く張った直後から弓がひける、現代の弓道シーンに非常に適したグラスファイバー弓の普及を目指し、簡易塗装した廉価版として、普及(フキュウ FUKYU)のF型として販売していたものも、実質A型と同じ弓になります。

那須与一で有名な70m先の扇の小舟の的を、海岸から馬上の弓射で射抜くような高難度の弓射も、宮田純治がこのA型を使用して的中させ、自らその性能を実証しています。

那須与一に挑戦(1983年フジテレビ「 小川宏のなんでもカンでも!」出演)

今から40年程前の話ですが、フジテレビのテレビ番組「小川宏のなんでもカンでも!」という科学や歴史等をテーマにしたクイズ番組がありました。日常生活で起きる様々な現…

ミヤタA型は、入門者や弓道部の学生の皆様はもちろん、竹弓をお使いの上級の射手の方々からも、その引きやすさ・性能をご賞用頂いております。