ミヤタA型
1967年(昭和42年)、第24回世界弓術選手権大会(World Archery Championships 1967)で世界レベルの選手とアーチェリーのルールで的中競争をする為に、より従来の竹弓の和弓の性能を高める必要に迫られた宮田純治は、竹弓の内竹・外竹を剥がし、より弾性を高めたグラスファイバーFRPを張り付けた自作のグラスファイバー弓で、唯一の和弓代表として本大会に挑戦しました。
その自作のグラスファイバー弓の芯材を、良質な木の芯材に変え、一般弓道用として生まれたのがミヤタA型です。
A型は、ミヤタの源流をなす標準のグラスファイバー弓であり、一般弓道用のグラスファイバー弓の源流でもあります。販売当初、竹弓の和弓しか無かった時代に、性能良く張った直後から弓がひける、現代の弓道シーンに非常に適したグラスファイバー弓の普及を目指し、簡易塗装した廉価版として、普及(フキュウ FUKYU)のF型として販売していたものも、実質A型と同じ弓になります。
那須与一で有名な70m先の扇の小舟の的を、海岸から馬上の弓射で射抜くような高難度の弓射も、宮田純治がこのA型を使用して的中させ、自らその性能を実証しています。
ミヤタA型は、入門者や弓道部の学生の皆様はもちろん、竹弓をお使いの上級の射手の方々からも、その引きやすさ・性能をご賞用頂いております。
